50年代60年代70年代がなぜ我々にとっては「80年代90年代」の記憶となるのか?
わかりやすく(むしろわかりずらく)説明すると、さっきのオブスキュアなアイドルも86年だったかな?
その頃はオ○んこクラブとかも全盛期で、アイドルファンがヤバい人間である事が社会にバレはじめてきた頃だった。今では常識だが。
ちなみにそういうヤバい人間が「オタク」と呼ばれるようになるのはもうちょい後の89年頃。典型的なオタクがオタクらしい忌まわしい事件を起こしたのがきっかけ。
その当時の俺はチェッカーズや横浜銀蝿の影響でオールディーズばっかり聴くようになって、むしろ新しい音楽なんかいっさい聴きたくない、昔の曲しか愛せないという状態になってた。
もちろん中学校のクラスで話が合う奴なんか1人もいない。
今でもほぼ同じなんだけどちょっと違うのは、今となってはもう、大嫌いだった80年代90年代の音楽も立派に「オールディーズ」の仲間入りして普通に聴ける心理状態になってきてるな。むしろ逆に大好きになったが。
しかし今から数十年後に2020年代が自分の中でオールディーズになってるかについては、そもそもそれまで生きてるかすらわからんわ。
そんな中で、YouTubeも何もなかったあの頃はとにかくラジオでオールディーズが流れる番組を必死で探してたんだが滅多にないしあったとしても定番すぎる曲しか流してくれない。
そこいくとたまたま見つけた萩原健太さんのラジオは王道の定番を抑えつつ他では絶対聴けないマニアックな曲も教えてくれて最高だった。
ある回でリスナーから、アイドルのイベントに集まる気持ち悪い奴らが迷惑でどうしよもないという怒りのハガキが来たんだが
健太さんそれ読んで「ごめん、僕もその場にいたかもしれない」とか言ってんの。
あと別の回だったと思うけど、アイドルのレコードを買う時は恥ずかしいからシブい70年代ロックのレコードも買ってその間に挟んでレジに出すようなこと言ってて
まるで田舎の中学生が参考書の間にエロ本を挟んで買うかのようないかにも昭和らしい風景ですね。
そういうわけで80年代リアルタイムの様々な音楽サブカルその他のいろんなものと、それよりもっと昔のいろんなものが、自分の脳内で絶妙にブレンドされて記憶に残ってンだわ。
そして90年代に突入するとフリッパーズギターやピチカートファイブの影響でさらなるオールディーズのドツボへ。