ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったか?を見てもいないのに勝手な妄想でレビューする

どの記事見てもだいたい同じ事しか書いてないけど、これだけの少ない情報からでもだいたい推測できた。

国家的キャンセルカルチャー?とかいうキーワードが最大のヒント。

「キャンセルカルチャー」なんていう最近の概念はこの1970年当時には存在しなかったはずだがそれはそれ。

某ティファイのリストを見ると70年代を通じてけっこういっぱいアルバム出してたみたいだけど、たしかに長年、1969年がピークでそれ以降急激にオワコン化したイメージがつきまとっていた。

あと、プログレジャズロックアメリカ側からのパイオニアなはずなのに「アル・グリーン脱退後は保守的なバンドになった」みたいに言われてきた。

そう言われる原因は2代目ボーカリストのオッサンぽい声質のせいにされてたけど、音楽性の問題じゃなく政治的な問題だったんだな。

60年代末から70年代初頭のロック界は公民権運動やベトナム反戦運動と密接にリンクしててリベサヨに支配されてる界隈だった。

だからたぶん、アメリカ政府と組んで東欧にツアーに行くということ自体がもう既に「悪のアメリカ政府のプロパガンダに利用された権力の犬ども」みたいに言われてたんじゃないだろうか?

どうせ当時のリベサヨも今のリベサヨと同じで「アメリカは悪だからアメリカの敵ならみんな正義」とかいう幼稚な二元論で「共産圏の国々は地上の天国であり、それを自由の無い独裁政権だというのは西側のプロパガンダであり全て嘘」とかいうオカルト陰謀論を信じていたのだろう。

当のブラッドスウェット&ティアーズのメンバーが目の前で見た「サインを求めてきたファンが警察に殴打された」という光景も「嘘つくな」とか言われたのだろう。

だいたい想像がつくわ。

そしてアメリカに帰国後も当時のリベサヨ勢力によって「あんな国家権力の犬バンドの曲なんかもう聴くな」とかいう元祖キャンセルカルチャーが発動され、人気急降下の憂き目にあった。

まあそんなところだろうと予想しとくけど、もし違っててもそれはそれ。

 

あと某ティファイのリストには2023年リリースとされるこの映画のサントラらしきものが2種類あるんだけど

片方はたぶんこのときの東欧ツアーの音源と思われるライブだから普通に聴けるけど

もう片方は全曲インストでいかにもBGMぽいしブラッドスウェット&ティアーズ名義にはなってるけど本当にそうなのか?

こういう所が某ティファイのヤなとこなんだよ。

 

あと、どうでもいいけどポーランドルーマニアユーゴスラビアのうち、ルーマニアはわからんけど残りの2国は東欧の中ではわりと60年代70年代からそこそこ自国のロック文化があったほうの国だったことが、マニアによる長年の研究でわかってきてる。

もちろん規制を必死でかいくぐっての活動であって、それをもって「ほらみろ本当は自由だったのに西側のプロパガンダでフンダララー」とかいう偽善者リベサヨの陰謀論を正当化はできない。