当時から思ってたんだけどさ
「おら東京さ行ぐだ」←これ。
「東京へ行く」「東京に行く」この「へ」や「に」を「さ」と言うのは茨城もなんだよ。
そのへんやっぱり茨城も「南東北」とバカにされるだけあって東北の一部なのかな?ってくらいいろいろ東北弁と共通してるところあるけど
ところで「南東北」は西だけ仲間外れだけどそれはどうでもいい
しかし茨城は「おら」は言わないな。
「おら」って言う地方って実在すんのかな?
架空の「いかにも田舎くせー言い回し」な気がする。
でもやっぱりかつては「おら」が存在した痕跡みたいなものが茨城にはある。
茨城では普通に「オレ」。
そして大正時代くらいまでは男も女も「オレ」。
今はもう殆ど生き残ってないけど、俺が子供の頃は大正(もしかすると明治もか?)生まれの年寄りがけっこういて
婆さん達も自分のことを「オレ」と言ってた。
ただしそれは、アイドルマスターシンデレラガールズU149に出てくる結城晴みたいな「オレっ娘」の感じではなく、あきらかに「おら」が訛って(逆か?)「オレ」になったというか
「おら」的なニュアンスにおける「オレ」なんだよ。
こればかりは実際の発音を聞いてもらわなきゃ伝わらないのだが、その世代の人々がもう既にほとんど生きてないというね。
「おら」と「さ」が片付いて最後に「行ぐだ」ね。
この「だ」「んだ」の語尾も茨城にはない。
「行ぐべ」かな?
よくイバラキスタン語の特徴として語尾に「だっぺ」と付けるのはもう茨城のパブリックイメージとして定着してるけど
県外の人間はその「だっぺ」の使い方を必ず間違えるからな。
日本語の「東京に行く」東北弁の「東京さ行ぐだ」をイバラキスタン語に翻訳しなさいという問題を出すと絶対「東京さ行くだっぺ」と答えるだろう?
そんなイバラキスタン語は存在しない。
ハズレだ。許さない。
「東京さえぐど」が正解だ。
「えぐど」はイバラキスタン人自身の主観では普通に「行くぞ」と言ってるつもりなんだけど端から聞いてると「えぐど」としか聞こえない。
「東京さ行ぐべ」という言い回しもあるが、この場合は発音のイントネーションによって複数の意味がある。
「行ぐべ」と抑揚なく一直線に発音する場合は「行こうぜ」という意味になる。
誰かに一緒に行こうと誘う場合の「行ぐべ」。
これが「行ぐべ?」という発音になると、「行くんだろう?」と確認してる意味になる。
こっちの場合の「行ぐべ?」には全く同じ確認の問いかけの意味で「行ぐんだっぺ?」と聞く場合もある。
ここでようやく「だっぺ」の登場なんだよ。
わかりづらいな?
イバラキスタン人にとっては当たり前なんだが、当たり前すぎて茨城県外の人間にどう説明すれば伝わるのかが難しい。