某オモロいオッチャンのツイートは本当にオモロいんだわ。
最近の世の中のけっこうシリアスにムカつくいろんな現象もこの人の場合は知識とユーモアを駆使して話すからちょっとムカムカが収まる。
戦国時代の武士に喩えたりとかさ。
ただやっぱり昭和のオッサンなのでナチュラルに女性蔑視の精神が標準装備されてんだろうな、加害者と被害者をどっちもどっちみたいに思ってそうで、
それの他にも、言ってる事や思想の全てに全面的に賛同できるわけではない
それでも語り口に知性とユーモアがあるから全然ムカつかないんだよな
ネットでイキってるガキども(ちなみに俺の基準の「ガキ」の範囲は、50代以下はみんな「ガキ」)は自分らは「考え方がちょっと違うだけで僕チンを差別しないでくだちゃいでちゅう~」とか言うくせにそう言う本人は自分らとちょっとでも考え方が違う人を全て全人格を否定する勢いで思いっきり見下してくるからな
だからガキは全員本気でムカつくんだけど、ああいうちゃんとした大人が大人の責任のもとに発する言葉なら、考え方が真っ向から自分と対立するものであっても、それはあくまで考え方の違いであって本気でムカつくには至らない。
まあそれはそれで老獪な戦略で丸め込まれてるだけで実際はそっちのほうがヤバかったり、ユーモアではぐらかすのは事態を矮小化する冷笑しぐさなのかもしれない。
しかし「実はそっちのほうがヤバい」んだとしたらこっちもそういう手法から学んで大人にならなきゃな。
昨今のネット政治バカは思想の異なる他者を冷笑して見下して「論破」するのが勝利だと勘違いしてるが、昔のガチでヤバい政治的過激派は「オルグ」といって政治的思想的に敵対する他者を論理的に屈服させて洗脳じみた思想改造の勢いで自分たちの思想に転向させてかつてのアンチを信者に変えてしまう
そうやって仲間を増やしてたってのほんとヤバくて恐ろしいんだけど
どう考えても遺恨が残るだけの冷笑合戦よりも敵を味方に改造して勢力を延ばすほうが「完全勝利」と呼ぶにふさわしいと思うのだが
今は誰もそういうの目指さないし「オルグ」なんて完全に死語だよな。
「オーガナイズ」とかと同じ言葉なんだけど。
まあとにかくそういう時代を生き抜いた世代の人だからガキどもじゃとうてい勝てない。
しかしその世代はもうかなりの高齢で10年後20年後に何人生き残ってるかわからんし、その頃には冷笑ガキ世代が日本社会の長老格になってんのもう終わりだよこの国。
ユーモアといえばZ戦士のやらかしにも俺らはユーモアの余裕なんかなく本気で「損害賠償させろ!」としか言えないんだが
さすがあの人「どうせやるなら尻にロウソク突っ込んでホタル踊りさせろ」とか言って「昭和かよ」とツッコまれてるけど
俺も昭和のオッサンなんだがその「ホタル踊り」は全く知らない。
その会話から察するに、なんかエロいやつか?
あるいは昭和サラリーマンの体育会系臭いパワハラ飲み会文化か?
昭和世代のそういう側面は受け継がなくていいとは思うが、ガキのやらかしは自分らが面白がってるだけで人を楽しませる要素が無いのはほんとダメ。
面白ければ迷惑行為も許されるなんて事もあってはならないにせよ、迷惑なだけで面白くもなんともないのは更に許せんな。
それはプロのベテランの大御所芸人やテレビスタッフですら人を落とし穴に落として大怪我させるのを「面白い」と勘違いしてるままなんだから日本全体が深刻なユーモア不足。
ここからが真の本題なんだけどこのツイッターだからただのオモロいオッチャンに見える人が本当はめちゃくちゃ怖い人なのかもしれない話だけど
ここまでの考察でもチラッとそんな感じの片鱗が出てたけど
逆にやっぱりそこまでヤバい人なわけでもなく、本人含めて関連業界人みんなが若かった頃の話だからみんな過剰にビビッたり過剰にイキッたりしてただけかもしれないし何が真実なのかは誰にもわからない。
人間は年とっちゃえば10歳とか20歳とかの年の差があってもたいして違いは無いんだけど
若い頃は急速に成長する過程の最中だから、ほんの1歳年上でもものすごい「大人」に見えたんだよな。
中学1年の頃は2年生の先輩がものすごく怖いヤクザの権力者に見えたし、3年生に至ってはジッチバッパ(イバラキスタン語で「爺さん婆さん」の意味)に見えた。
ほんとマジで。
真の大人から見ればみんなまとめてガキにしか見えないのだが。
1995年の日本中オウム事件の話題一色だった頃に、宝島30とかそのへんのサブカルと政治とオカルトが渾然一体となった界隈でオウム真理教の誕生に影響を与えた80年代の「ムー」を検証する記事がポコポコ出てきてたんだけど
そこで、かつてムーのライターやってたけどオカルトから足を洗ってその頃は作家だった人のインタビューがあって
実際に面識ある人の口から語られる当時の関係者の中に例のあの人の話も出てきたんだが
「麻原以上にやべーカリスマ」みたいのは編集部が勝手につけた煽り(あらゆる意味で煽り)だったと思うけど
よくネタにされる「◯的◯作権」はマジでブチキレて本気で言ったみたいに語られてた。
海外のオカルト本を誰かが翻訳した事にクレーム付けて、そっちに著作権があると言っても霊○著◯権はこっちにあるんだ!みたいな
しかし本人による最近のツイートを見てるとあきらかにギャグでそのフレーズを多様してて(霊○ボル○ェビキとかも)
それはもしかして、その時その場にいた作家さんはまだ新人レベルの若手だったから本気でビビッてマジで言ってんのかと思っちゃっただけで本当はその時も今ツイッターで言ってるみたいにユーモアのつもりで言ったのかもしれない。
ただ自分たちの所で翻訳したかったのを先越されて悔しかったから多少マジっぽい勢いになっちゃったのかもしれない。
それとも当時は本気で言ってたけど年とって丸くなって最近はユーモア混じりになってきたのかもしれない。
あるいは今でも本気だけどツイッターだからユーモアに見えてしまうのかもしれない。
やはり真相はわからない。
その他にもいろんなエピソードがあったけどだいたい忘れた。
その宝島30で連載してたのが「と学会」で、その後オカルトを批判的に扱ったベストセラーを連発し、俺も新刊出るたび買って夢中で読んでたんだけど、
なんかだんだんただのイヤミったらしいオタク集団にすぎないんじゃないかという気がしてきたうえに、俺自身がmixiの懐疑論者コミュで「と学会」メンバーから壮絶なネットリンチや○害予告を受けた
(そもそもそれ以前に何人かの人がそのコミュで残虐なネットイジメを受けて去って行くのを見てたから義憤で参戦したんだけどな)
(ついでに余談だが俺と同じ時期にどこからともなくそのコミュに乱入して意味不明なイチャモンつけて暴れてたのが後にシバキ隊を立ち上げた人)
そういう経験を経て、買った「と学会」本は全て処分し、また「と学会」側も俺とは無関係に様々なトラブルから内部分裂し崩壊した。
でその「と学会」もその人含めていろんなオカルト業界人を完全にオカルトを全面的に信じてる前提で小馬鹿にしてたんだけど
今見るとその人含めてだいたいのオカルト業界人はオカルトを盲信する事なく(もちろん頭から否定するわけでもなく)程よい距離感を保ってる、
すなわち理想的なオカルトとの付き合い方を体現してるのはオカルト業界人のほうで、と学会のほうこそオカルトを躍起に否定しようとするあまり妙な方向性に暴走しちまったんじゃないのか?
どうでもいいけど
さっきの、若い頃はイキッたりビビッたりして過剰に反応するもんだって話、
サブカル業界の件だけど、初期クイックジャパン(すっかり障害者ウンコイジメのイメージが定着してしまったが)で竹熊健太郎さんが面白い連載やってたんだけど
その何回目かで、竹熊さんが新人時代にビビッてた先輩に久しぶりに会ってインタビューする回があって
再会する前の記事で(たしか書かれた本人がそれ読んで連絡とってきたんだったかな)その人はヒッピーのカリスマみたいな怪しい人物でいろいろヤバかったみたいに書いてあったんだけど
久しぶりに会って話したらすっかり全然普通の人になってて、しかも「あの頃は俺も若かったから調子乗って威張っててスマンカッタ」みたいに謝罪してきたんだよな。
いやかなり昔に読んだきりだから俺の記憶もいろいろ間違ってるかもしらんけど
俺が基本的に「若い頃はいろいろあっても人間は年をとればだいたい丸くなるもんだ」という考え方するのはその記事の影響もあるんだよ。
まあ例外はあるけどな