最近は何かをちょっとでも批判するといろいろ怖い目にあって人生終了する風潮だから何も言えなくて言論の自由が無い。

ところで言論の自由といえば表現の自由ですが、

プチ炎上したコラムも表現の自由がどうとか言ってたけど

ああいうのを、「慈善事業じゃないんだから不採算部門を切るのは当然だ」とか言ってそういう社会の厳しさを知ってる俺カッコイイとか悦に入るのは勝手なんだが

まさかその同じ口で「表現の自由ガー」とは言ってないよな?

「売れないから」という理由で連載を打ち切るのはビジネスの論理としては正しいかもしれないが、それによって表現の場を奪われた作者にとってはそれも「表現の自由ガー」系の事態だと思うんだけど

まあ表現自由戦士様の「表現の自由ガー」が発動されるのはもっぱら「フェミから批判された時」とたまに「ポリコレ要素が入った時」だけだからな。

彼らが本当にやりたいのは「表現の自由を守る」ではなく「フェミやリベサヨを叩く」であり、「表現の自由」は「フェミやリベサヨを叩く棒」でしかないのがこれでよくわかる。

彼らにとってフェミやリベサヨは叩きたい敵なのだが、叩けば叩くほど叩くのに使った棒のほうもボロボロになるんだから平気で棒にできるのはそれほど蔑ろにしているわけで、

そもそも「表現の自由」はリベサヨ側の概念なのだから、リベサヨ憎しで動くネトウヨが「表現の自由」をリベサヨ叩きの棒に使ってリベサヨもろともボロボロにするのは、ネトウヨとしては一貫性ある行為なわけだな。

あとなんか、批判側の発端が「漫画家の楽園」みたいな言葉選びしちゃってるから「そういうぬるま湯で馴れ合いみたいなことしてるから競争に勝てないのだー」的な、

まあ「ぬるま湯」と「馴れ合い」は俺が独自解釈で付け加えたワードなんだが実際そういうニュアンスで言ってるよな?

またそういう「社会の厳しさを知ってる俺様カッコいい」とご満悦なのはキモいけどそれは勝手なんだが

本人もなんか、みんな命懸けで頑張ってるんだーとか言ってるけど

そういう昭和の熱血体育会系と令和の新自由主義が合体したようなギスギス殺伐な世界観なんてひとつも楽しそうに見えないのだが?

そういう価値観が人を幸せにするとはとても思えないのだが、そういう価値観が大好きな奴が世の中の多数派であり、だからこんな殺伐した世の中になったのだが俺以外はみんなこれで満足なんだからもう仕方ないな。

まとめて滅んでくれ。

いずれにせよ競争原理の価値観は優勝者以外全員敗者かつ唯一の勝者も消耗して潰れるから破滅以外の結末は無いんだからほっといても滅ぶ。

小さい沼を想像してみてくれ。

多様な生物が暮らしていた沼にブラックバスか何か侵略的外来種を放流する。

外来種は大繁栄するが沼の生物を全て食い尽くし、食料が無くなった外来種自身も飢餓で絶滅する。

これが新自由主義などあらゆる競争原理の末路だ。

その界隈に勢いがある間は競争原理によって全体の質が向上する場合もあるだろう。

しかしそれは競争が健全であればという前提ありきなんであって、競争そのものが目的化したら高め合いどころか潰し合いにしかならないのは目に見えているのだが

なんでもかんでも競争原理を導入することしか考えてない奴らにはそれが見えないのか不思議なんだが。

キモヲタってわりとヌルい馴れ合いみたいな空気を好む文化だと思ってたんだが、もちろん俺としてはそれはそれでキモいしイジメの温床になりそうだしで許さないのだが、

ヌルい馴れ合いが好きなくせにそれに反した体育会系新自由主義も好きってのがまた邪悪でな。

底辺に命懸けの競争を強制して、自分たち上級オタク国民様はそれを高見の見物しながらヌルい馴れ合いを楽しむという、そういう邪悪っぷり。

逆に競争原理も厳しい批評に曝される事もないからクオリティが下がり続ける一方なのはメインのゲーム部門のシナリオなんじゃないのか?

そっちだったらこういう改革も必要だと思えるのだが、本当に必要な所には絶対に改革のメスが入らないんだよなあ。世の中みんな。

俺も知らなかったけどああいうゲームって絵もシナリオも、作者の名前が公表されないのが基本だったのな。

良い作品を作っても名前が出ないから誰も褒めてくれない、よって承認欲求は満たされない。

名前が出ないから次の仕事に繋がらない、よって収入も上がらない。

逆に駄作を連発しても名前が出ないから批判されない、炎上しない、責任取らなくていい。

これで創作のモチベーションが上がるわけないのなんか誰にでもわかりそうなものなんだが?

良いものを作れば名誉も金も満たされるからヤル気でるしヘマこいたら叩かれるから緊張感あり気合い入る。

そういう健全な競争原理ならある程度は導入したほうがいいんだが、必要な所には導入されず、いらん所に導入されて潰される。

特定の業界の特定の会社だけに限定した話ではなく、世の中全てまんべんなくこうなっている。

もうダメだな。