LOOP H☆R は普通に「サイケ」

あまりにクセが強すぎるせいでイロモノ扱いされネットのオモチャにされてるこのバンド

しかしちゃんと曲を聞いてみれば普通に「サイケ」の伝統に則った普通に良いバンドじゃんとよくわかるのがこの曲。

これもまあ一般的には異常な曲に聞こえるのだろうが、初期からのリスナーによるものと思われるコメントでは逆に「こいつらも普通になっちゃったな」とか言われちゃうそのギャップが凄まじいのだが、

音楽における「サイケデリック」という概念に強いこだわりを持つ俺からすれば、この曲は「普通にサイケデリック」だからこそ「普通に良い」。

このバンドの凄さの根源がどこにあるかというとそれはまさに、この唯一無二のオリジナリティあふれるアヴァンギャルドな音楽性でありながら

影響受けたのはマニアックなアンダーグラウンド音楽なんかじゃなく普通のJポップの王道からであり、そのルーツからこの音楽が産まれたのがスゲエのであるが。

そう考えるとこのバンドの原点かつ「既存の音楽のルールとか全て無視してるからスゲエ」と評価されてるこの曲も

俺の感覚からすると、なるほど元ネタは「普通のJポップなんだな」ってのが曲の端々から見えてきて、

そんだったら曲の端々から普通のJポップには決定的に足りない「サイケ要素」が漲ってるあさがおのほうが、

俺にとってはずっと良いし、なんとなく海外ウケも良さそう。

それにしてもこの素晴らしいバンドの存在を知ったのが解散決定してからという出遅れ感がいかにも俺らしいし、

まあ10年以上前からいて俺のアンテナに全くひっかかってなかったのもありえないので、どうせまた前にも見たことあるくせに忘れてたとかいういつものパターンなんだろうし、

さらに、解散の理由が「親の介護のため」というのが俺の人生とシンクロしてて、またしても運命的な「何か」を感じずにいられない。