それでもスカイピースを擁護する

やはり擁護すると決めたからには最後まで擁護せねばならぬ。

無理筋アクロバティック擁護でもなんでもいいからスカイピースを擁護する。

スカイピースのテオくんのシモネタ連発ラップとか中学のとき同級生の胸揉んだ自慢とかは、それらの言動そのものについてはいっさい擁護できる余地は無い。

しかし問題は「なぜそういう発言をせざるを得なかったのか」と「それらの発言を誰がどのツラ下げて批判してるのか」だ。

シモネタはともかくセクハラ自慢は事実だったら許しがたいがただのイキリによる創作の可能性も微妙に無くはない(無い寄りの無くは無い)。

そもそもスカイピースがなぜあんなに叩かれてるかというと「マッチョじゃないから」だ。

いわゆる暴モ、「暴力的な男がモテる」という理論の正体は実は「暴力的じゃない男はモテてはならない」というマッチョ主義ボーイズクラブの鉄の掟なのである。

暴力性を感じない優しそうなタイプの好青年が平和的なノリで女の子と仲良くしてるのは男社会にとって絶対に許してはならない裏切り行為なのである。

俺が昔から繰り返し言ってるとおり、事実として俺の高校時代にクラスの親公認の仲良しカップルがしょっちゅう野球部やラグビー部からリンチされてたのだが

カップルの男のほうをリンチする男の動機が「モテない男のヒガミ」だなんてのはギャグ漫画(まさに俺らが若い頃に流行ってた軟弱ラブコメ漫画など)の中だけの話で

野球部とか普通にモテるにきまってんじゃん。

運動部の体育会系は「強者男性」の極みでありけっして弱者男性ではない。

リンチされてた男のほうこそメガネでヒョロガリだし運動部に所属してないし、あきらかに「弱者男性」のイメージに近い。

唯一、 双方の親公認の可愛い彼女様がいたという点においては「勝ち組」だったが、問題は「弱者男性」的な属性を持ちながらも「勝ち組」になってしまったことだ。

これは男社会においては許されない。

可愛い彼女様なんてのは、男どうしの暴力バトルによるケンカトーナメントの上位入賞者にのみ特別にあてがわれる「賞品」でなければならない。

ケンカトーナメントに参加すらしてないくせに彼女様をゲットするなんてのは「ズル」なのだ。

重大な規約違反なのである。

よってそんな男はリンチするのが正義となる。

スカイピースが叩かれるのも同じ論理による。

みんなで祝ったテオくんの彼女様って、後から知ったんだけど、まさにあの大炎上した「美味しいヤミー感謝感謝」の現場にいた女子の片方らしいな。

美味しいヤミー感謝感謝またいっぱい食べたいなーハッピースマイルという誰も傷つけない優しい世界なのになんであんなに叩かれたかというとそれこそ「誰も傷つけない優しい世界だから」だろう。

弱肉強食のマッチョ世界では、優しさとは弱さであり、弱いと見なされたら集団リンチの標的にされる。それが男社会の掟だ。

暴力でゲットすべき「女」を暴力ではなく優しさでゲットしたなど男社会はますます許さない。

だからまたリンチされる。

しかしいくら陽キャな人気YouTuberとはいえ叩かれっぱなしは耐えられない。

そこでこれ以上のリンチをかわすためにも「僕にもマッチョな一面くらいありますよ」とアピールする必要性に駆られてしまったのではないだろうか?

でも暴力とは無縁な男がマッチョアピールしようとしても思い付くのは「シモネタ」と「セクハラ自慢」しかなかった。

仮にこのような俺の勝手な妄想による推理のとおりだとしてももちろん許されるものではない。

しかし気に入らないのは、それらテオくんのマッチョぶりっこから来たシモネタやセクハラ自慢を批判してるのが

普段からシモネタなんか言わない品行方正で、セクハラなんかしないフェミ騎士団ならともかく、

シモネタ含むゲスな話題が大好き、人を傷つけるギャグ大好き、セクハラ自慢、ヤリチン自慢、女叩き、フェミ叩き、そういうことばっかり普段からやってる奴らばかりなんだよ。

名前は出さんけどだいたいわかるだろ。

だったら「テオくんも晴れて俺らの仲間と認めてやろう」となりそうなところをそうはならずに、

まるで自分たちは普段シモネタもセクハラもいっさいやってないかのようなツラして相変わらず攻撃し続けている。

ちょっとくらいのシモネタじゃ男社会を裏切った罪は償われないのだろうか?

テオくんに非があるとすれば、こうなることを予想すべきだったのにって事。

必死で媚びたマッチョ社会からは受け入れられず、女性ファンが傷ついて離れていっただけに終わってしまった。

これでは誰も幸せにはなれない。

マッチョ野郎どもだけを喜ばせただけだ。

 

スカイピースを絶対的に擁護してやるとぶち上げたわりにあまり擁護にならなかったけど

とりあえず「お前らにテオくんを叩く資格はあるのか?」だけは言っといた。